唱法華題目抄 15ぺージ

うべきを(かなし)(たま)いて()をたたしめ(たま)いき、(たと)えば(はは)()(やまい)あると()れども当時(そのとき)()(かなし)んで左右(さゆう)なく(きゅう)(くわ)へざるが(ごと)し、喜根菩薩(きこんぼさつ)()(ゆえ)当時(そのとき)()をばかへりみず(のち)(らく)(おも)いて()いて(これ)()()かしむ、(たと)えば(ちち)()(ゆえ)()(やまい)あるを()当時(そのとき)()をかへりみず(あと)(おも)(ゆえ)(きゅう)(くわ)うるが(ごと)し、(また)(ほとけ)在世(ざいせ)には(ほとけ)法華経(ほけきょう)()(たま)いしかば四十余年(よんじゅうよねん)(あいだ)等覚(とうかく)不退(ふたい)菩薩(ぼさつ)()をしらず、()(うえ)寿量(じゅりょう)(ほん)法華経(ほけきょう)八箇年(はちかねん)(うち)にも()()(たま)いて最後(さいご)にきかしめ(たま)いき末代(まつだい)凡夫(ぼんぷ)には左右(さゆう)なく如何(いか)がきかしむべきとおぼゆる(ところ)(みょう)(らく)大師(だいし)(しゃく)して(いわ)く「(ほとけ)()(その)()(ゆえ)(えら)末代(まつだい)結縁(けちえん)(ゆえ)()かしむ」と(しゃく)(たま)へり(もん)(こころ)(ほとけ)在世(ざいせ)には(ほとけ)一期(いちご)(あいだ)(おお)くの(ひと)不退(ふたい)(くらい)にのぼりぬべき(ゆえ)法華経(ほけきょう)名義(めいぎ)()して(ぼう)ぜしめず()をこしらへて(これ)()仏滅後(ぶつめつご)には(その)()(しゅう)は少く結縁(けつえん)(しゅう)(おお)きが(ゆえ)多分(たぶん)()いて左右(さゆう)なく法華経(ほけきょう)()くべしと(いわ)(しゃく)なり是体(これてい)(おお)くの(ほん)あり(また)末代(まつだい)()(おお)くは()()らず()()らざらんには()いて(ただ)実教(じっきょう)()くべきかされば天台(てんだい)大師(だいし)(しゃく)(いわ)く「(ひと)しく()()ざれば(ただ)(だい)()くに(とが)()し」(もん)(もん)(こころ)()をも()らざれば(だい)()くに(とが)なしと()(もん)なり(また)(とき)()()()(ほう)する(ほう)もあり(みな)(くに)(じゅう)(しょ)(にん)(ごん)(きょう)(しん)じて(じっ)(きょう)(ぼう)(あながち)(もち)いざれば弾呵(だんか)(こころ)をもて()くべきか(とき)()つて(よう)()あるべし。
()うて(いわ)唐土(とうど)人師(にんし)(なか)一分(いちぶん)一向(いっこう)権大乗(ごんだいじょう)(とどま)つて(じっ)(きょう)()らざる(もの)はいかなる(ゆえ)(そうろう)(こた)えて(いわ)(ほとけ)()()でましまして()四十余年(よんじゅうよねん)権大乗(ごんだいじょう)小乗(しょうじょう)(きょう)()(のち)には法華経(ほけきょう)()いて()わく「(にゃく)()小乗(しょうじょう)()乃至(ないし)()(いち)(にん)我則(がそく)()慳貪(けんどん)()()()不可(ふか)(もん)(もん)(こころ)(ほとけ)(ただ)爾前(にぜん)(きょう)(ばか)りを()いて法華経(ほけきょう)()(たま)はずば(ほとけ)慳貪(けんどん)(とが)ありと()かれたり、(あと)属累(ぞくるい)(ほん)にいたりて(ほとけ)(みぎ)御手(おて)をのべて()たび(いさ)めをなして三千(さんぜん)大千(だいせん)世界(せかい)(ほか)八方(はっぽう)(よん)(ひゃく)万億(まんおく)那由佗(なゆた)国土(こくど)(しょ)菩薩(ぼさつ)(いただき)をなでて未来(みらい)には(かなら)法華経(ほけきょう)()くべし、()()たへずば()(じん)(ほう)四十余年(よんじゅうよねん)(きょう)()いて()をこしらへて法華経(ほけきょう)()くべしと()えたり、(のち)涅槃(ねはん)(きょう)(かさ)ねて()(こと)()いて(ほとけ)滅後(めつご)四依(しえ)菩薩(ぼさつ)ありて(ほう)()くに(また)(ほう)四依(しえ)あり(じっ)(きょう)をついに(ひろ)めずんば天魔(てんま)としるべきよしを()かれたり(ゆえ)(にょ)(らい)(めつ)後後(ごご)()(ひゃく)(ねん)(きゅう)

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