立正安国論 21ページ

法師(ほっし)諂曲(てんごく)にして(じん)(りん)迷惑(めいわく)王臣(おうしん)不覚(ふかく)にして(じゃ)(しょう)(べん)ずること()し、仁王(にんのう)(きょう)(いわ)く「(もろもろ)(あく)比丘(びく)(おお)名利(みょうり)(もと)国王(こくおう)太子(たいし)王子(おうじ)(まえ)(おい)(みずか)破仏法(はぶっぽう)因縁(いんねん)破国(はこく)因縁(いんねん)()かん、()(おう)(わきま)えずして()()(しん)(ちょう)(よこしま)(ほう)(せい)(つく)つて仏戒(ぶっかい)()らず(これ)()(ぶつ)()(こく)因縁(いんねん)()す」已上(いじょう)
涅槃(ねはん)(きょう)(いわ)く「菩薩(ぼさつ)悪象(あくぞう)(とう)(おい)ては(こころ)恐怖(くふ)すること()かれ悪知識(あくちしき)(おい)ては怖畏(ふい)(こころ)(しょう)ぜよ・悪象(あくぞう)(ため)(ころ)されては(さん)(しゅ)(いた)らず悪友(あくゆう)(ため)(ころ)されては(かなら)(さん)(しゅ)(いた)る」已上(いじょう)
法華経(ほけきょう)(いわ)く「悪世(あくせ)(なか)比丘(びく)邪智(じゃち)にして(こころ)諂曲(てんごく)(いま)()ざるを(これ)()たりと()我慢(がまん)(こころ)充満(じゅうまん)せん、(あるい)阿練若(あれんにゃ)納衣(のうえ)にして空閑(くうげん)()(みずか)(しん)(みち)(ぎょう)ずと()いて人間(にんげん)軽賤(きょうせん)する(もの)()らん、利養(りよう)貪著(とんじゃく)するが(ゆえ)白衣(びゃくえ)(ため)めに(ほう)()いて()恭敬(くぎょう)せらるること六通(ろくつう)羅漢(らかん)(ごと)くならん、乃至(ないし)(つね)大衆(たいしゅう)(なか)()つて我等(われら)(そし)らんと(ほっ)するが(ゆえ)国王(こくおう)大臣(だいじん)婆羅門(ばらもん)居士(こじ)(およ)()比丘(びく)(しゅう)

(むか)つて誹謗(ひぼう)して()(あく)()いて()邪見(じゃけん)(ひと)外道(げどう)論議(ろんぎ)()くと()わん、濁劫(じょくこう)悪世(あくせ)(なか)には(おお)(もろもろ)恐怖(くふ)()らん悪鬼(あっき)()()()つて(われ)罵詈(めり)毀辱(きにく)せん、(じょく)()(あく)比丘(びく)(ほとけ)方便(ほうべん)随宜(ずいぎ)所説(しょせつ)(ほう)()らず悪口(あっこう)して顰蹙(ひんしゅく)数数(しばしば)擯出(ひんずい)せられん」已上(いじょう)
涅槃(ねはん)(きょう)(いわ)く「()涅槃(ねはん)(のち)無量(むりょう)(ひゃく)(さい)四道(しどう)聖人(しょうにん)(ことごと)()涅槃(ねはん)せん、(しょう)(ほう)(めっ)して(のち)(ぞう)(ほう)(なか)(おい)(まさ)比丘(びく)()るべし、持律(じりつ)似像(じぞう)して(すこし)(きょう)読誦(どくじゅ)飲食(おんじき)貪嗜(とんし)して()()長養(ちょうよう)袈裟(けさ)(ちゃく)すと(いえど)(なお)猟師(りょうし)(ほそ)めに()(しずか)()くが(ごと)(ねこ)(ねずみ)(うかが)うが(ごと)し、(つね)()(ことば)(とな)えん(われ)羅漢(らかん)()たりと(そと)には賢善(けんぜん)(あらわ)(うち)には貪嫉(とんしつ)(いだ)()(ほう)()けたる婆羅門(ばらもん)(とう)(ごと)し、(じつ)には沙門(しゃもん)(あら)ずして沙門(しゃもん)(かたち)(げん)邪見(じゃけん)熾盛(しじょう)にして(しょう)(ほう)誹謗(ひぼう)せん」已上(いじょう)
(もん)(つい)()()るに(まこと)(もっ)(しか)なり(あく)(りょ)(いまし)めずんば(あに)善事(ぜんじ)()さんや。
(きゃく)(なお)(いきどお)りて(いわ)く、明王(めいおう)天地(てんち)()つて()()(せい)(じん)理非(りひ)(さつ)して()(おさ)む、世上(せじょう)僧侶(そうりょ)天下(てんか)()する(ところ)なり、(あく)(りょ)(おい)ては明王(めいおう)(しん)()からず聖人(しょうにん)(あら)ずんば賢哲(けんてつ)仰ぐ(あお)()からず、(いま)賢聖(けんせい)尊重(そんちょう)せるを(もっ)(すなわ)竜象(りゅうぞう)(かる)から

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